12月も半ばを過ぎ、関東地方では最低気温が0℃近くの日も出てきました。ここ奄美大島はこの時期でも最低気温が10℃以上と比較的に温かいように思われますが、体感的には、北風の影響もあり、肌寒く感じる日が増えてきました。冷え性のある方は手足の寒さやこわばりをより強く感じることが多くなったのではないでしょうか。
冷え性の有無についてデータをみると女性で 52~80%、男性で19%と報告されており、特に女性で冷えに悩まされている方が多くなっています。また地域によっては「冷え症※外来」を標榜する循環器クリニックなどもあることから、深刻なケースが少なくないこともうかがい知れます。
※「冷え性」は検査で異常がないにも関わらず,身体が冷え易く,冷感過敏がある体質。「冷え症」は検査などで異常があり、適切な治療が必要な症状。
冷え性には自律神経やホルモンバランスの乱れ、鉄分不足など様々な要因が関連していますが、やはり血流も大きく影響します。血流が滞ると手足の隅々まで血液や酸素などを運ぶのが大変になり、エネルギー代謝の低下や、筋肉で熱を生み出す力が弱くなってしまうからです。
ウォーキングや軽いジョギングなどの適度な有酸素運動は心肺を活性化させ、冷え性の改善に効果的とされています。他、ストレッチも血流を増加させる効果があるため冷え性対策に推奨されています。ストレッチ前と比べてストレッチ直後は筋肉への血流量がおよそ3倍に増加したという報告もあります(グラフ参照)。「自分で運動するのは少し苦手」という方は、まずストレッチ施術を受けてみることから始めてみませんか。
当施設には天然温泉もありますので、相乗的な♨温活にも取り組めます。皆様のお越しをお待ちしております。
文責 シェパード正樹
参考資料)
・新藤和雅(2023):「冷え性と自律神経」、自律神経、Vol.60 (2) 、pp71-75
・永澤健、白石聖(2011):「静的ストレッチングの伸長時間の違いが伸長部位の筋酸素飽和度および筋血流量に及ぼす影響」、体育学研究、Vol.56、pp423-433
・横浜血管クリニックHP:「冷え症外来」(参照日 2024/12/16)
・野田市HP:「冷え症の解消 ストレッチのすすめ」(参照日 2024/12/16)