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Column & Report

春には腰痛に要注意!? -ぎっくり腰になる前に-

2025.02.19

 奄美ではまだ寒い日があるものの、緋寒桜が咲き誇り春の兆しが見えています。この春に多くなるのが、腰痛です。季節を問わず腰の痛みを訴える方はいらっしゃいますが、過去1年間に腰痛を経験した20~50代の方542人へのアンケート調査(下図1)を季節別にみると冬~春が最も腰痛の症状が辛いと感じていることがわかりました。またインターネット上で「春腰痛」というワードも散見されており、寒暖差が自律神経に影響して筋緊張のバランスがとりづらくなることも関係しているかもしれません。

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図1:腰痛の症状が辛いと感じる季節、複数回答可

(第一三共ヘルスケア2022調査を基に一部改変し筆者作図)

 ところで、突然腰が痛くなる、いわゆるぎっくり腰は、重たいものを持ったときや急に腰をひねったときなどに引き起こされる急性腰痛症の通称で、腰椎捻挫ともよばれます。特にこの季節は花粉による「くしゃみ」で急激に体が前かがみになって、腰を痛めるケースもあります。ぎっくり腰の場合は椎間板や椎間関節(下図2)、筋肉などの損傷が考えられますが、腰の痛みだけでなく脚にしびれや力の入りにくさがある、尿が出にくい、じっとしていても痛む場合はそれ以外にも重篤な疾患が隠れていることもありますので、我慢せずに医療機関で診断を受けることをお勧めします。

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​椎間関節

椎間板

図2:腰椎の椎間板と椎間関節の位置

 腰痛予防において運動を効果的とする研究があります。腰痛経験者を対象に、腰痛発生と機能低下の防止効果について検証したところ、運動実施群は対照群と比べて 1 年後の腰痛発生を抑制し、1年半から2年後の再発回数でも減少が見られていました。また職業性腰痛予防に関する報告でも運動は腰痛の程度や機能障害を軽減したとあります。腰痛予防のための運動の種類や頻度に関してはさらなる研究が必要と思われますが、体幹筋のトレーニングで腰回りを安定させるだけでなく、腰椎の動きと関連する骨盤・股関節や胸郭を含めて可動性を高めるストレッチも重要と考えられます。

 

当サロンでは腰痛予防のために、お一人お一人の状況に応じたストレッチ施術や必要に応じてトレーニング方法等についてご提案させていただきます。トレーニング方法等について知りたい方はアドバンスコース(60分)がお勧めです。またご予約はネット予約だとスムーズなので、是非ご活用くださいませ。〔ご予約はこちらから〕

文責 シェパード正樹

参考資料) 

・熊坂耕平(2024)「整形外科の問題」、治療 Vol.106(2)、pp176-180

・辻村孝之(2024)「腰痛に対する運動療法」治療 Vol.106(5)、pp 537-542

・伊藤彰浩(2023)「第2回 腰痛の分類を知ろう」おはよう21 Vol.34(7)、pp72-73

・齋藤兄治(2022)「急性腰痛症の鑑別と対処法」泌尿器外科、Vol.35(特別)、pp265-271

・佐藤友則(2021)「腰痛予防における理学療法士の役割-産業保健の視点から-」、理学療法の歩み、Vol.32 (1)、pp 10-16

・日経新聞社HP:「あっ…『ぎっくり腰』その直後、激痛でも動ける裏技」(2025/2/14引用)

・あいち背骨病院「腰痛の専門医による安心アドバイス ぎっくり腰」(2025/2/14引用)

・朝日新聞「春は腰痛に注意、寒暖差が影響?引っ越しや運動は体あたためてから」(2025/2/14引用)

・札幌スポーツクリニック「ぎっくり腰かも!?:腰椎捻挫」(2025/2/14引用)

・第一三共ヘルスケア「春から初夏、巣ごもり明けの“寒暖差”に要注意 6割以上が一年中痛みに悩む中、春・夏は痛み対策の意識が低下」(2025/2/14引用)(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000005551.html

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